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2011.06.29 Wednesday
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東北よりも南にいらっしゃる読者のみなさま。
「根びらき」って、ご存知でしょうか?
これが、その写真です。
半年つづいた「冬」が終わりかけているのを、まず感じるのは、川の水音が聞こえたとき。
川も凍ってしまって、水の流れは厚い氷の下になってしまうからです。
もちろん、氷の下で水は流れていて、そこで鮭の赤ちゃんが育っていってるんですが。
次に見つけるのが、これ、根びらき。
どっしり積もった雪が、まず解け始めるのが、木の幹の根元からなんです。
太陽の熱を照り返すことと、木が生きていて、生き物としての熱を発していることから起きます。
真っ白だった山の斜面に、点々と黒い「根びらき」が見えてくると、「ああ、春がくるなぁ」と思うんです。
そして、「熊の赤ちゃんは起きたかな?」と思うんですよ。
冬眠の穴の中で、ヒグマたちは出産していますから。
冬の森の中って、まるっきり眠ってしまってるわけではなくて、結構動いてるんですよ。
慣れないと感じづらいかもしれませんが。
リスもキツネもウサギもトリも、みんな起きてるし。
どんぐりだって、冬の間に土の中に根を伸ばしていて、雪が解けたら芽を出します。
冬の間にちゃんと起きて、根を育ててないと、太陽に出会ってもダメなんです。育たないんです。
本来、命の始まりは、真冬の底にあるのだと、私は思います。